「贋作って何⁉」
聞き慣れないワードのその説明に、子ども達も興味津々。
意味を知るなり「え!僕たち贋作作るの⁉」と驚く子どもたちに
「本物と見間違えるくらいの作品を作ろう!」とスタート。
今回の題材となる名作、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は、大人でも難しい人物画。子どもたちにとっては大いなるチャレンジとなりました。
一生懸命塗り進めるうちに、鼻と目はどこ行った?と言う子も、光と影を捉えると、シュッとした目鼻立ちになり、唇に色が入ると「うわぁ、美人だね〜」とうっとり。
瞳や唇の中の光を描く際は、息を凝らして‘’一点入魂!‘’と言わんばかりの集中力とその眼差しが印象的でした。
青色のターバンにはウルトラマリンの原料、ラピスラズリを思わせる“秘密の仕上げ”を施すと、子どもの目もキラキラ!
最後に今回のテーマ『おもしろ贋作』にすべく工程では、みんなのユーモアをパーツにして完成となるのですが、パーツ作りまで楽しんで完成とした子もいれば、渾身の仕上がりに大満足で「何もつけたくない」「このまま持ち帰りたい」という声もあり、そのままを完成とした子もいました。
子ども達の制作過程を見ていればそれも納得です。
子ども達自身、難しいチャレンジとなった作品でしたが、その分思い入れも強くなってくれた様です。
完成の日に、誇らしげに作品を持ち帰るその姿は、まさに小さなアーティストでした。
K-ART SCHOOL 主任 東江さとみ