日本人ならやっぱり気になる富士山。
葛飾北斎の版画『凱風快晴』(富嶽三十六景より)、
縁起が良いとされる通称《赤富士》に挑戦しました。
有名な絵をちゃんと描けるか心配な生徒さんが多かったのですが、
赤富士のラインが取れると
晩夏から初秋にかけての早朝にしか見られない山肌のグラデーションに心が奪われ、静かな時間が流れていきました。
子ども達はグラデーションの出来をお友達に見てもらい、お互いアドバイスしている姿に成長を感じ嬉しかったです。
「うっすらとした雪化粧が命ですよ〜」
と伝えると、
「ラインが命、雪が命、雲の形が命、
早朝の空の色が命!全部命だねーー」
「どれか一つにしてよー😊」
と緊張の中、笑える時間となりました。
風景画は、普段慎重に進める人が伸び伸びとした感覚で山や空の色を重ねていけるワークです。
山が美しく描けても雲が綺麗でない!と感じ鰯雲の画像を見て描き直す人もいました。
「赤富士」は絶大な開運力があるという事を胸に秘め、皆んなどんな事を想像しながら描いていたのか。
想像しただけで楽しくなります。
市ヶ谷校 かな